明治期美濃の名工西浦圓治珈琲セット西浦焼瀬戸美濃多治見 返品を行う際、理由を明確にすることが重要です。不良品だけでなく、サイズや色が合わない場合も理由となります。これはスムーズな返品手続きを行うために必要です。
明治期に美濃焼の声価を高めた名工西浦圓治の釉下彩のコーヒーカップ&ソーサー&ポットのセットを出品致します。
この型のコーヒーセットを西浦は何種類か作っていますが。多くは緑の地色に鷺を白抜きしたもの、あるいは、同じく緑の地色に竹を白抜きしたもの、このいずれかになります。本作のようにピンクの地色に染付で龍を描いた意匠の作品は多くはありません。
また、西浦のコーヒーカップやポットがセットで市場に出ることは非常に稀ですその意味でも非常に希少な作品と言えましょう。
ポットの高さは20cmです。カップの高さは7.5cm、口径は6.5cmです。ソーサーの直径は13cmです。保存状態は新品と言っても良い程でピカピカです。ありがちな表面の小さな擦り傷や引っ掻き傷などもありません。実用品として製作されたものですので、このように良い状態で見つけるのは極めて難しいと言えます。ワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵もありませんが、カップの一つの口縁部外側に1mmくらいのアタリ(釉薬の凹み)があります。また、ポット内側の蓋受けの部分に二箇所の窯傷があります。ギザギザの線ですので作品焼成時の窯傷です。(添付拡大写真をご参照下さい)
以下に、西浦の略歴を記します。
5代圓治は幼名を繁太郎といい、安政3年(1856)に4代圓治の甥として生まれました。
明治21年(1888)、繁太郎は32歳で5代圓治を襲名し、自宅前の屋敷を絵付工場に改造して、上絵付製品の製造を始めました。明治27年(1894)に多治見の尾張坂に窯を築き、西浦辰太郎を工場長に迎えて西浦焼を代表する吹絵装飾の「釉下彩」などの製品を作りました。
また、5代圓治は数々の博覧会へ焼物を出品し、明治22年(1889)のパリ万博で銅賞を、同37年(1904)セントルイス万博で金賞を、同42年(1909)アラスカ・ユーコン太平洋博で名誉大賞を受賞しました。
出典: 多治見陶磁器卸商業協同組合
尚、私の出品写真と本説明文をそっくりそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが最近いくつかあるようです。私がその様な詐欺サイトに並行出品していると勘違いされた方から酷い罵詈雑言を浴びせられたことがありますが、私はオークションサイト以外には出品しておりません。ご注意下さい。
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